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2013.2.15投稿記事②

腸管免疫と歯周病

最近は、講習会の影響もあり腸管免疫についての書き込みが続きました。
「歯医者ふぜいが腸管免疫について語るなんて、何勘違いしてるんだ?」なんて声が聞こえてきそうですが、気のせいですねきっと。
ナイアシンが足りないのかもしれません。

歯科と腸管免疫とどういう関係があるのか?といえば、それはそれは深い関係があります。
特に、歯周病との関係は深く、歯周病の発症の原因が腸管免疫の機能不全や機能低下によるといっても過言ではありません。
それでは歯周病がどういう病気かを、説明しましょう。

歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間に歯周病原細菌が繁殖し、歯ぐきに炎症を起こしたり、歯と歯ぐきの付着を破壊したり、歯を支える骨(歯槽骨)を破壊したりする疾患です。
進行すると、歯を支える骨がどんどんなくなって、最後には歯がグラグラになって抜け落ちます。
怖いですね~、なりたくないですね~、予防してますか?

歯周病は日本人では30代以上の約8割が罹患しているという、非常にポピュラーな疾患です。
そんなに多いの!って思われたあなた、あなたも歯周病かも知れませんよ。
でも、歯を失ってしまうほどの重篤な歯周病の人は、歯周病患者全体の20%程度ともいわれていますから、それほど恐れる疾患ではないのかもしれません。
歯なんて無くなったって、死ぬわけでは無いですから。

歯周病は歯周病原細菌が引き起こす、と言われると、じゃあ歯周病原細菌をどうにかしようというふうに思われるかもしれません。
しかし、歯周病原細菌というのは基本的に誰の口の中にもいる口腔内常在菌であり、太古の昔から存在する菌であり、人間以外の哺乳類の口の中にだっている、非常にありふれた菌なんですよ。
だから、歯周病原細菌を口の中から取り除こうなんて発想は、大腸菌を大腸から取り除こうという発想と同じくらいに馬鹿げています。
でも、こんな馬鹿げたことを大真面目に考えている人たちが歯周病専門医であったり、大学の歯周病学講座の人たちだったりするわけです。
暇な人たちもいるんだねえ、ってお思いの方、それは非常に常識的な考えです。

実際そういう輩の中には、患者さんのプラークを実体顕微鏡で見せて、「あなたのお口の中にはこんなにいっぱいの歯周病原細菌が住み着いています」なんて脅して、大金を巻き上げたりするのだっているんですよ。
本当に、ろくでもない連中です。
まさか皆さんは、そんなあからさまな詐欺に引っかかったりしていないでしょうね。

そんな誰のお口の中にもいる歯周病原菌ですが、そういった細菌から歯ぐきの健康を守ってくれている存在があります。
それが、”免疫”です。

体は様々な免疫機構を駆使して、体を多種多様な細菌やウイルスなどから守ってくれています。
この免疫システムの中枢は、幼少期は胸腺にありますが、成長とともに胸腺は退化していき、腸管に移ってきます。
人間の腸管には免疫細胞の実に60~70%が存在しており、正に免疫防御の最前線になっているのです。

この腸管免疫が正常に働くことで、歯周組織を細菌の攻撃から守ってくれているのです。

野生動物は歯を磨きません。
歯医者に行って定期的に歯石を取ったりもしませんし、殺菌成分の入ったマウスウォッシュ剤で食後にクチュクチュしたりもしません。
しかし、野生動物の口の中にだって、ちゃんと歯周病原細菌は存在します。
プラークだってありますし、歯石だって付きます。
それでも、歯周病にはなりません。
それこそ、免疫のおかげです。

腸管免疫が正常に働くためには、普段の食生活が非常に大切です。
腸内細菌もまた、腸管免疫の正常化にとって無くてはならない存在です。

そういったことを一切無視して、いかなる歯周病治療を口腔内に施しても、長期的な成功や安定は決して得られることはありません。
そんな当たり前のことすら、日本の歯医者は知らない人が圧倒的多数なのです。

だから、腸管免疫の重要性を歯医者の立場から訴えると、周りからおかしいとか、カルトとか言われてしまいます。
しょうがないから僕は長尾カルト教を創設し、白州片手に布教と供養に勤しむことになったのです。









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2012.11.17投稿記事①

歯周病の原因

前に虫歯の原因は口の中には無いと書きました。
口の中に無いのなら、口の中ばかりどんなに観察したり、どんな処置をしたって虫歯を予防することは出来ません。
治療中心の歯科医院であればそれで良いでしょうし、予防されると患者が減って仕事が無くなるからむしろ困ります。
まあ、そういう歯医者の方が国民は大好きで、みんなそういう歯医者に行きたがるようですけど。

それじゃあ、歯周病の原因は?
プラークですか?
歯磨きが出来ていないから?

これも虫歯と同じで、原因と結果を混同することによって誤った認識が起こる良い例です。
そう、虫歯の原因と同じく、歯周病の原因は口腔内にはありません。

もう一度言います。

歯周病の本当の原因は、口腔内にはありません。

こんなことを言い切ると、歯科医療関係者はみんな一斉に拒否反応を起こすでしょうね。
「百歩ゆずって虫歯は砂糖が原因は認めて良いが、歯周病の原因がプラークではないというのは絶対に認められない」という人が大半でしょう。
だって、歯周病の原因がプラークでないのなら、プラークコントロールの意味が無くなってしまいます。

しかし、歯周病の原因は口腔内には無く、もちろんプラークではありません。
じゃあ歯石かというと、それも違います。

虫歯の所でも書きましたが、歯周病の患者さんの口腔内にプラークや歯石の付着を認めるために、このような誤解が生まれました。
しかしプラークや歯石の付着は、歯周病の発症や進行と同一の原因によって起こった、いわば結果なのです。
さらに原因と結果の因果関係の解釈を混乱させるのが、プラークコントロールと歯石除去で歯周組織の炎症が(少なくとも一時的には)治まる、という臨床知見です。
けれども中・長期的にみてこれだけでは歯周病をコントロールすることは出来ないことは、真面目に歯周病治療に取り組んでおられる人なら誰でも知っています。

もちろん虫歯も歯周病も多因子性の疾患であり、たった一つの原因だけで病気になるわけではありません。
しかし、最も大きな影響を与える因子(主因)を放置しては、疾患の予防も治療も成功しません。

じゃあ、歯周病の主因とは?というと…
答えは腸にあります!

どういうこと!?
…説明したいのですが、長くなるので今日はここまで。









2012.7.2投稿記事

歯周病の予防

久々に予防歯科シリーズの続きを書こうと思います。
今回のお題は、歯周病の予防、ということで考えていきましょう。

歯周病はお口の中の歯周病原菌が引き起こす病気であり、感染症です。
しかし、感染症でありながら、現在のところ除菌療法は出来ません。
また、感染防止のためのワクチンなどもありません。
感染防止も出来なければ、除菌も出来ないという、非常に厄介な病気なのです。

それゆえか、先進国のグループにおいてはどこでも、35~40歳以上の大多数が歯周病を患っている、というデータさえあります。
・・・何だか悲観的なお話になってきましたね。

しかしまた、どのグループでも重篤な歯周疾患を持つものは比較的まれ、という報告もあります。
実際、歯周病患者さんから分離される歯周病原菌は、健康な口腔内を持つ人からも高頻度に分離されます。
歯周病原菌と聞くと、何やら恐ろし感じがしますが、実は誰のお口の中にもいる、ごくありふれた細菌なわけです。

成人の大多数が感染しているにもかかわらず、多くの人にとってはそれほど脅威となる病気ではない、というのが歯周病という病気です。
しかし、実際に重篤な状態になり、歯を多数失ってしまう人がいることもまた、事実です。

であるならば、歯周病の予防とは、感染予防で無ければ発症予防でも無いことが分かると思います。
そう、重篤な歯周病に進行することを予防することが、予防の主目的となるのです。

そこでさっきの事実が重要な意味を持ちます。
そう、歯周病原菌に感染していても、多くの人は重篤な歯周疾患に進行しない、という事です。
ここの所を、詳しく説明します。

人の口腔内には約2500種類ほどの微生物が住みつくといわれていて、そのうち個々の口腔内には約300種類程度の微生物が住みついているといわれています。
そのうち、歯周病原菌といわれるものは、確かに歯周組織に為害性を及ぼす内毒素、外毒素などを通じ、病原性を持つといわれています。

しかし、歯周組織には免疫機構があり、通常は病原菌からの攻撃に対し、宿主を防御しています。
これが免疫力とか、抵抗力とか言われるものです。
更に抵抗力には、局所の抵抗力と全身の抵抗力とに分けることが出来ます。

局所の抵抗力としては、歯周組織の個々の組織の抵抗性や、食渣が停滞しにくい解剖学的構造、唾液の量や唾液中に含まれる酵素や抗体などの作用があります。
そして、何より局所の抵抗性に最も大きく関与しているのは、咀嚼能力です。
すなわち、しっかりとよく咬むこと、しっかりとよく咬めることが、非常に重要なのです。

人の口腔器官は様々な役割や機能を担っていますが、何といっても最も重要な機能が咀嚼機能です。
そして、咀嚼機能が効率良く、十分に機能している状態が、最も抵抗力の強い状態でもあるのです。

・・・と、ここまで書くと、なぜ僕が予防歯科にとって不正咬合の予防無しに、予防歯科は語れない、と主張してきたかがお分かりいただけるかと思います。
そう、健全な顎口腔系の成長・発育を通じ、咀嚼器官としての口腔の機能が十分に成熟し、発揮されてこそ、歯周病を効果的に予防することが出来るからです。

そしてまた、全身的な抵抗力というのも、重要な意味を持ちます。
実際、健全な歯列・咬合を持ちながら、重篤な歯周疾患に罹患している患者さんを、稀にではありますが見かけることがあります。
このような患者さんは、局所の抵抗力というより、全身の抵抗力・免疫力に問題がある場合が多いです。

全身な抵抗力を低下させる要因は様々ありますが、現代の先進国に特に顕著にみられるのが、糖化による影響です。
そう、糖質、炭水化物の過剰摂取による耐糖能障害と、さらに進行した状態である糖尿病がその代表です。
しかし、明らかな症状が出現し、医師による確定診断を受けていない人であっても、炭水化物の過剰摂取による全身の組織の糖化現象は、意外と進行している人が多いのです。
こういったことが背景にあると、歯周病の予防は非常に難しくなります。

ちなみに、プラークコントロールと歯石除去が、歯周病予防の基本ととらえる向きが優勢ですが、それ自体は否定しません。
プラークコントロールとは、局所の細菌の数および質を一時的に減少させ、改善させる、という意味を持ちます。
そして、その意味においてのみ、効果があるものだと思って下さい。
しかし、歯周病の本質を知れば知るほど、それだけでは限局的、且つ刹那的な予防効果しか得られないという事が分かってくるはずです。

という訳で、歯周病予防とは、プラークコントロールだけでは決して十分ではなく、咬合誘導と栄養療法があって、初めて実行できるものなのです。








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