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2012.11.20投稿記事

腸管免疫~善玉菌と悪玉菌~

さて、歯周病の予防にとって最も重要な、腸管免疫についてもう少し詳しいお話を書きます。
腸管免疫を知れば知るほど、歯周病の原因は口腔内に無いという僕の言葉の意味を理解できるでしょう。

腸管は口から肛門まで続く一本の管であり、外界と繋がっています。
そのため、腸管内にはたくさんの微生物が住んでいます。
人間はたくさんの微生物たちと共存関係にあるのです。

前回小腸のパイエル板が病原微生物を認識(抗原提示)し、特異性免疫が発動すると書きました。
そこで疑問が起こります。
パイエル板では、どの微生物が有害でどの微生物が無害かどうやって判別しているのでしょうか?

体にとって有益な共生菌のことを、善玉菌と呼びます。
一方、体にとって有害な菌は悪玉菌と呼んでいます。
この違いは何なのでしょうか?

細菌自体は、自分が悪玉だとか、善玉だとか認識していません。
みんな生きるのに精いっぱいなだけです。
それを人間の都合で悪玉呼ばわりしたり、善玉と呼んだりしているに過ぎません。

実は、以前歯周病原細菌の所でも書きましたが、悪玉菌と呼ばれる菌は、増殖に鉄を必要とする菌なのです。
そして、人間の体外には細菌が利用できる鉄は極端に少ないのです。
だから悪玉菌は鉄を手に入れようとします。

生体内には鉄は豊富にあり、特に豊富なのは血液中の赤血球にある、ヘモグロビンです。
それゆえに、悪玉菌と呼ばれる菌は、鉄を手に入れるために組織に炎症を起こし、出血させようとします。
人間の体表に張り巡らされた、上皮のバリアを壊そうとするのです。

悪玉菌は組織に炎症を起こす毒素(ベロ毒素など)を放出したり、上皮のたんぱく質を分解する酵素を出したり、菌表面にLPS(Lipopolysaccharide)という毒素(内毒素)を持ったりして、炎症を起こして何とか血液を得ようとします。
これゆえに病原性があるとか、悪玉菌とか言われるのです。

一方善玉菌の代表として腸に住んでいるビフィズス菌などは、増殖に鉄を必要としません。
なので人間の組織に炎症を起こす必要は無いので、毒素を持ちません。

小腸のパイエル板が認識するのは、この病原性を持っているかどうかなのです。
病原性を持つ菌だけに免疫機構が発動するようにしているのです。

腸管って、賢いでしょ?
そう、人間の体とは、本当に良く出来ているんです。
人間が持つ免疫力の偉大さを感じますね。

ちなみに、唾液に含まれるラクトフェリンとは非特異性免疫の一つですが、これは細菌が鉄を利用できなくするために細菌から鉄を奪う働きを持っています。
なので増殖に鉄を必要としない善玉菌には影響を与えず、鉄を必要とする悪玉菌のみに作用する物質なのです。

そして、ラクトフェリンの合成には鉄が必要です。
人間は鉄が不足すると、貧血だけでなく本当にいろいろな所に影響が出るんですね。

腸管免疫のすばらしさはもちろんこれだけではありません。
機会があったらまた触れたいと思います。



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