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2013.1.19投稿記事

フランス革命の真実

今日は臨時休診になり暇なので、いつもより投稿が多くなっています。
暇な人は暇つぶしにどうぞ。

循環型社会では、土壌に含まれる栄養素の量が作物の収穫量を規定しています。
そして、作物を収穫し、作物に含まれる栄養素の分だけまた畑に栄養素を補充しないと、畑の地力はどんどん失われ、不毛の地になってしまいます。

昔は畑に施肥する肥料は、人糞や動物の糞、麦わらや腐葉土など、自然界の有機物を微生物が分解したものを用いていました。
循環型社会では、人を含む動物の排泄物は貴重な肥料だったのです。

土壌に含まれる栄養素のうち、最も消耗が激しく、また補充が困難なものは、窒素です。
空気中には約80%の窒素が存在します。
しかし、気体の窒素は三重結合によってしっかりと結びついており、不活性な物質です。
なので、この状態では動物も植物も利用することは出来ません。

この窒素の三重結合を切り、窒素単体で存在するようにすることを、窒素固定と呼びます。
固定された窒素の最も基本の形は、NH3、すなわちアンモニアです。
この、固定化された窒素の状態になって初めて植物は成長のための栄養素として利用できるのです。

そして、地球上に存在する固定窒素の量は、100年ほど前までは常にほぼ一定でした。
そして固定窒素の量が生命体を育む総量を規定し、人口の上限を規定していました。

時を戻して18世紀のフランス。
ヴェルサイユ宮殿はフランスの絶対王政の象徴の宮殿でしたが、その内部にはトイレが無いことは有名ですね。
このため、当時ヴェルサイユ宮殿に住んでいた人たちは、庭で用を足していたとか、おまるに用を足していたとか、色々いわれています。
実際はというと、おまるに用を足して、毎日それを回収していました。

なぜ下水を設けず、おまるだったのか?
それは、人間の糞尿を余すところ無く回収するためでした。
この時代、人糞は非常に貴重品だったからです。

18世紀の世界では、まだ世界中の農業は循環型で成り立っていました。
だからこそ、人糞は非常に貴重なものでした。
しかし、ヴェルサイユ宮殿のおまるから回収された人糞は、フランス国内の農地には、決して戻されることはありませんでした。

中国で6~7世紀ごろに発明されたといわれる黒色火薬は、14世紀にはヨーロッパに伝わり、銃火器の製造・開発が盛んになりました。
日本でも戦国時代に火縄銃が伝来すると、戦の様相が一変しましたが、そのルーツはヨーロッパにあったのです。

マスケット銃(日本式でいうところの火縄銃)の発明と航海術の発達により、ヨーロッパ諸国は世界中の新大陸に植民地争奪戦に出て行きました。
トルデシリャス条約後も、各国が殖民地の争奪戦を繰り広げていました。
軍事力が兵力ではなく、火力で示される時代になったのです。

さて、銃火器の主役は火薬ですが、黒色火薬の原料は、木炭と硫黄、硝酸カリウム(硝石)の三つです。
この内、硝石はもっとも貴重な天然資源であり、当然ヨーロッパ諸国は硝石争奪戦を始めます。
硝石は天然には存在する量が非常に少ないので、良質の鉱床はすぐに掘りつくされました。

硝石はKNO3で表されることからお分かりのように、その中心は固定化された窒素です。
地球上の固定化された窒素の総量は一定でしたね。
硝石は、畑に撒けば最高品質の肥料になるものだったのですが、彼らはそれを戦争の道具としてしか見ていませんでした。

そこでおまるの話に戻ります。
天然の硝石の鉱床が掘りつくされると、墓石の裏側にくっついている硝石や、家や納屋の床下にくっついている硝石を片っ端から掘り返し始めました。
アンモニアが蒸発するとき、土壁などにくっつくと硝石として結晶化するからです。

これを利用して、15世紀には硝石プランテーションと呼ばれる技術が開発されました。
これは、土壁で作った蔵のようなところに人糞や動物の糞尿を溜め込んでおくと、壁に徐々に硝石が結晶化してくることを利用した、硝石産出法です。

このためヨーロッパの各国は、家庭でおまるの使用を強制し、それを回収して硝石プランテーションに運ぶ、ということを大々的に行いました。
農家が自分の農場に使用するための堆肥も回収して、硝石作りのために利用しました。

この結果、フランスの農業はどうなったか、もう言わなくても分かるでしょう。

フランス革命の時、ギロチンにかけられ処刑されたマリー・アントワネットが、フランス革命前に民衆が貧困と食料難に陥った際、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と発言したことはあまりにも有名ですね。
どうしてフランスの民衆は貧困と食糧難に陥ったのか?

その理由を、ヴェルサイユ宮殿のおまるは教えてくれているのです。
「大自然の摂理に反する行為を人間が行ったとき、その報いは必ず人間自身に降りかかってくる」のだと。









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