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2012.5.29投稿記事

予防歯科と矯正治療

ここまで予防歯科に関して、かなり大雑把にですが、考察してきました。
要は「予防歯科」の本質は、人間に本来備わっている免疫力を高め、病気に対する全身的及び局所的な抵抗力を高めることで、疾患にならないようにする、ということでしたね。
そこのところを踏まえて、今日は矯正治療について書きたいと思います。

顎口腔諸器官の正常な成長・発育を導くことで、顎口腔諸器官の抵抗力が高まり、虫歯や歯周病になりにくくなります。
顎口腔諸器官の正常な成長・発育には当然、歯列・咬合も含まれます。
しかし、歯列・咬合のみを正常に発育させれば良いという訳ではもちろんなく、顎骨や筋、唾液腺、血管系、神経系、リンパ系などの正常な成長・発育が局所の抵抗力に大きな影響を及ぼすのです。
なので、「予防矯正」の立場から見ると、正常な歯列・咬合の成長・発育と、永久歯列での正常咬合の獲得というのは、顎口腔系の健全な成長・発育の結果であって、目的ではないということなのです。

正常咬合を持つ群と、不正咬合の群とで咬合力を比較した研究では、当然のことながら、正常咬合を持つ群の方が咬合力が高いという結果が得られました。
そして、不正咬合の群で、矯正治療を行った場合の治療前と治療後での咬合力の比較では、思ったほどに咬合力は高まりませんでした。
矯正治療未経験で正常咬合を持つ群と、矯正治療によって正常咬合を得た群とでは、咬合力に大きな差があり、特に抜歯治療でその差が大きかったと報告されています。
これは、当然といえば当然の結果ですね。

また、咀嚼に関する研究では、正常咬合を持つ群より、不正咬合を持つ群の方が、当たり前ですが咀嚼効率が悪く、よく咬まない傾向が見られました。
そして、矯正治療によって咀嚼効率は若干改善されるが、この咀嚼習慣というのは、矯正治療後でもほとんど変わらないという結果が出ました。
不正咬合の人はよく咬まない(よく咬めない)し、治療後もやっぱりよく咬まないのですね。
このことからも、不正咬合は治療より、予防が大事ということが良く分かるかと思います。

僕が以前から、「予防歯科」とは、お口の三大疾患(虫歯、歯周病、不正咬合)を予防することである、と訴え続けていたのは、こういう理由からなのです。

一般臨床に携わる歯科医師が、「僕は矯正のことは詳しくないから…」とか、患者さんに「歯並びの問題は、永久歯に生え変わるまで様子を見ましょう」てなことを言うなんて、本当に許せません。
いわんや、矯正の知識を持たず、成長・発育の管理もできない歯科医師が「予防歯科」を語ることは、悪質な詐欺行為に他ならないのです。

・・・こんなこと書くから、周りの歯医者から嫌われるんです(+_+)








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