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2012.5.31投稿記事

予防歯科と歯磨き

僕は以前からブログなどで、「歯磨きは虫歯を予防しない」と言い続けてきました。
じゃあ、歯磨きは一体何のためにするのか。
今日はそのことについて書こうと思います。

虫歯の原因は糖質の過剰摂取なので、歯磨きしていれば虫歯にならなくて済む、という誤解を正したくて、あえて「歯磨きは虫歯を予防しない」と言ってきました。
でも、予防の概念から考えると、もう少し複雑な面が見えてきます。

虫歯は口腔内に常在しているう蝕原因菌が、糖質を代謝して酸を作り、その酸が歯を脱灰するために起こります。
とはいっても、甘いものを食べればみんな虫歯になるわけではありません。
歯は脱灰と再石灰化のバランスの中で、その形態を保っています。
脱灰が進んで、再石灰化で追いつかないほど歯質の崩壊が進んだとき、虫歯(う蝕)になります。
脱灰を進める因子として、糖質の摂取量、摂取時間、摂取間隔、口腔内のう蝕原因菌の量、質、酸の産生能、酸が中和されず、局所に停滞するような環境、プラークの性状などがあります。
また、再石灰化を進める因子として、食物のTexture、唾液の量、質、唾液のスムーズな流れ、咀嚼、フッ素などがあります。

というわけで、虫歯の予防は、脱灰を進める因子をより少なくし、再石灰化を進める因子をより増やすということです。
再石灰化を進める因子とは、口腔内の抵抗力を増進する因子とも考えられます。

一方、歯周病はというと、プラークの中の歯周病源菌が、歯周組織を破壊することで起こります。
これもやはり、歯周病源菌の病原性と、宿主の抵抗力との関係で、発症や進行が決まります。

宿主の局所的抵抗性に大きく関係しているのが、顎口腔諸器官の正常な発育と、その機能の維持です。
口腔内の抵抗力を十分に発揮させるためには、歯列・咬合が正常に成長・発育し、十分に機能的である必要があるのです。
それに伴って顎骨、筋肉、唾液腺、血管系、神経系、リンパ系などの諸器官が発達し、相互に機能的な状態を維持しています。

だからこそ、虫歯や歯周病の予防のためには、正常な顎口腔系の成長・発達が重要で、それに伴い歯列・咬合が正常に成長・発育し、正常咬合が獲得されていないといけないのです。

ただし、現代に生きる我々は、アボリジニーやエスキモーのような生活を送れるはずもありません。
調理・加工された食品を一切食することなく、自然のものをそのまま食べて生きることは、すなわち現代生活を放棄することに他なりません。
現代生活を放棄しなければ、歯科の三大疾患を予防できないわけではありません。
しかし、現代に生きる我々は、局所及び全身の抵抗性を高めることが困難なだけでなく、口腔内の環境が増悪しやすい状況で生活せざるを得ません。

そこで、口腔内の局所環境を改善するために効果的な方法として、ブラッシング(歯磨き)を行うのです。
そう考えると、歯磨きは大切なものだってことが理解できると思います。
それと同時に、歯磨きは局所要因を一時的にある程度改善させる効果があるにすぎない、ということもお分かりいただけると思います。








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