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2013.4.29投稿記事④

妊娠とビタミンA

実は、妊娠前に最も摂取すべきビタミンとして、昔から知られているのがビタミンAです。
動物でもビタミンA欠乏で様々な奇形が起こることが分かっています。
原住民族が妊娠前の女性に与える特別な栄養というものも、野生動物や魚の肝臓であったり、魚卵であったりと、ビタミンAを多く含む食品です。
彼らはビタミンAというものを知らないけれど、妊娠前の女性に特に必要とされる栄養素が豊富に含まれる食品を知っていたのです。

これほどまでに重要なビタミンAですが、日本では妊娠前の女性にビタミンAを補給させることに否定的な見解が多く聞かれます。
産科のドクターも、ビタミンAの過剰摂取に注意するように指導すると聞きます。
何てバカな、って思いますが。

これは何故かというと、どうやら一つの論文が根拠となっているようです。
それは、New England Journalに掲載された論文でした。
"Vitamin A and Birth Defects — Continuing Caution is Needed:Godfrey P. Oakley, Jr., M.D., and J. David Erickson, D.D.S., Ph.D.:N Engl J Med 1995; 333:1414-1415"
という論文です。
これには、ビタミンAの大量投与による催奇形性が報告されています。
この論文がきっかけとなって、妊娠前のビタミンAの摂取を控えるように、医者が妊婦に指導するようになりました。

しかし、このスタディで用いられたビタミンA製剤は、レチノイン酸のサプリメントでした。
ビタミンAは人間の体内では3つの活性型で存在しています。
それは、レチノール、レチナール、レチノイン酸です。
この内レチノールとレチナールは、それぞれ酸化還元によって相互に変換可能です。
しかしレチノイン酸はレチナールから酸化されて生成されますが、還元性を持ちません。
レチノイン酸は細胞の増殖・分化をコントロールする作用を持つため、生体は厳密にその量をコントロールしています。
しかし外部からレチノイン酸の形で大量に摂取したために、催奇形性が認められたのです。

しかし、天然に存在するビタミンAはほとんどレチノールですから、このような心配は無く、またサプリメントにおいてもレチノールの形でのビタミンAであればこのような問題は起こりません。

実際、1994年、1995年の日本ビタミン学会において、「経口摂取のビタミンAは、かなり多量に摂っても十分にタンパク質を摂取していれば、副作用は現れない」と報告されています。
また、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンなどと組み合わせて摂取するならば、生体は十分に代謝経路で処理することが可能なのです。

未だに上記の論文のみを根拠に、ビタミンAを否定する人が多くて困ります。
しかし本当に深刻な問題は、過剰摂取によって起こる催奇形性よりも、ビタミンA欠乏によって起こる種々の奇形や発育障害の方なのです。









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