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2012.10.25投稿記事①

保険診療に対する考察~続き

じゃあ、処置に対する診療点数を引き上げれば良いのかというと、事はそんなに単純ではありません。
現行の制度のまま、歯科の保険点数を引き上げると、様々な問題が新たに起こってきます。
まず最も重要なことは、保険給付の元になっている医療財源が、すでに赤字になってきているという事です。
しかも、支出は年々増加し、財政は悪化の一途をたどっています。
国は現行の保険制度を維持しようとすれば、歳入を増やすか、支出を減らすかしないといけません。
このような財政状況の中、診療報酬の大幅増は、望むべくもありません。

しかも、百歩譲って診療報酬が大幅に引き上げられたとしても、それは国民にとっては決して良いことではなく、むしろマイナスの要因が大きいのです。
どういう事かというと、前に僕は個々の歯科医師が行う医療行為の質の保証を、国は一切行わないと書きました。
そして、ほとんどの歯科医師は、現在自分が行っている診療に対し、特に問題が無いと思っています。
ということは、診療報酬が引き上げられても、診療の質がそれに伴って上がるというわけではない、という事なのです。
結局は、かつての歯科業界のバブル華やかりし日々の再来という事になるだけでしょう。

じゃあ、診療報酬をアップさせるのと同時に、歯科の治療の質に対する監視も強化すれば良いと思われますか?
でもきっとそれは、大半の歯科医師には受け入れられないでしょう。
現場の歯科医師の診療の質の向上は、実はずっと前から言われ続けていることなのですが、現実には全く変わっていません。
特に、国が何らかの形で関与することに対しては、医療現場の歯科医師の裁量権の侵害として、必死に抵抗するでしょう。

というわけで、特に短期的には診療報酬の大幅アップは望めないし、望みません。

歯科医療を準委任契約から、請負契約にすれば良いという意見もあります。
なるほど、これは現実的かつ効果的にも思われます。
しかし、請負契約という形は、歯科医師の治療の結果責任を問われるという事になります。
さっきも書きましたが、大多数の歯科医師は、自身が持つ裁量権を侵害されることを嫌い、かつ自身の診療に対する結果責任も問われたくはありません。
国民にとって利益となることよりも、自身の利益を守るために、大多数の歯科医師は行動します。
抵抗勢力の障害を排除し、患者利益を勝ち取ることは、今の日本の国の仕組みから鑑みて、少なくとも短期的には変えることは難しいといわざるを得ません。

悲観的な事実ばかりを述べてきましたが、まずは現実を広く国民に知ってほしいと思います。



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