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2012.11.13投稿記事

歯科に治癒なし

歯科で治療している一般的な口腔内の疾患のほとんどは、治癒するという事がありません。
これは歯科医療従事者であれば周知の事実ですが、歯科医療関係者以外の人がこれを聞くと、意外な感じがすると思います。
どういう事か説明しましょう。

まず、治癒とは「体に負った傷、あるいは病気などが完全に治ることを指す。」とあります。
完全に治るという事は、疾患が発生する前の状態になる、元通りになるという事です。

口腔内で起こる疾患のうち、最もポピュラーなう蝕について考えましょう。
歯というものは、その発生学的特徴から、一度形成されたのちは自然治癒能力がほとんど無い器官です。
特に歯の硬組織部分は、体の大多数の他の部分で行われている、細胞のターンオーバーや硬組織のリモデリングということが起こりません。

歯というのは、爪や髪の毛と同様、一度生えると修復や新生が起こらないのです。
という事は、う蝕によって歯の硬組織が失われると、二度と元には戻らないのです。

う蝕になった歯を治療する場合、う蝕がさらに拡大しないようう蝕に罹患した部位を全て歯から取り除きます。
その上で、失われた歯質を人工物で復元します。
これは例えていえば、腕や足を切り落とした後で、義手や義足をつけるようなものです。
これを治癒とは呼びませんね。

どんなに歯科の修復・補綴技術が進んでも、歯質が失われる前の健全歯と全く同じ審美性や物性、長期の耐久性は得られません。
修復物は所詮人工物を継ぎ足しただけに過ぎないのです。
そういう意味では、全ての歯科治療は暫間修復であると言えるかもしれません。

歯周病の治療にしてもそうです。
どんなに歯周病の治療法が進化し、再生療法が現実のものになっても、アタッチメントロスが起こる前の健全な歯周組織や付着を完全に回復させることはできません。
さらなる歯周組織の破壊の進行を一時的に食い止める、あるいは進行を遅らせることぐらいしかできません。
これは治癒という概念からは遠く離れていると言わざるを得ません。

歯科に治癒は無く、全ての修復は暫間修復でしかないという事ならば、治療ばかりにこだわってその疾患の原因や予防法に何ら関心を払わないという事が、いかに愚かなことか分かるでしょう。

歯科に治癒はありません。
ならば、すべてに優先すべきは予防なのです。









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